- 防水機能のあるテントを選ぶ
- タープやフライシートを活用
- テント内の防水も忘れずに
- 設営場所は対策が簡単なので
要チェック!
テントの雨対策
重要なのはこの4つ!
対策1:防水性の高いテントを選ぼう
雨天時のテント設営や雨対策において、最も重要なのは防水性の高いテントを選ぶこと。テントを選ぶ際には、最低でもPUコーティングまたはシリコンコーティングが施された防水性のある生地を持つテントがマストです。
テントの防水性は「ミリメートル(mm)」で測られ、数値が大きいほど防水性が高いです。少なくとも1000mm以上の防水性があるテントを選ぶのがベター!
また、シーム(縫い目)も防水テープでしっかりと処理されているか確認ポイント。防水性が十分でないテントは、雨漏りのリスクが高まります。
対策2:タープやフライシートを活用しよう
テント本体の上には、フライシートをしっかり張りましょう。フライシートはテント本体を覆って雨や水しぶきから守り、テント内部を乾いた状態に守ってくれます。
またタープを設置することで、キャンプでの有効スペースを広げ、雨宿りや調理スペースとして利用することができるので余裕があればタープも準備しましょう!
対策3:テント内の防水対策も忘れない
テント内では、寝袋や荷物が床に触れないようにすることで、床からの湿気や水の侵入を防げます。テントの床に敷くインナーマットやテント本体の下に敷くグランドシートも積極的に活用しましょう。
また、濡れた靴やウェアはテント内に持ち込まず、外側に置いておくことで、テント内の湿気を減らし不快感を軽減できます。
対策4:テントの適切な配置決めも重要
テントを設営する場所は慎重に選ぶべきです。できるだけ平らで水はけの良い場所を選び、水たまりや地面のくぼみを避けるのがポイント。
また、風下側に設営することで、雨水や風からテントを守ることができます。低地や川岸、水の近くなど水が流れやすい場所は避け、地形や周囲の状況を注意深く観察するのが大切です。
【さらに深掘り】
設営場所選びを解説
4つの雨対策を紹介しましたが、その中で設営場所についてさらに詳しく解説します。
テントやタープ選びは事前準備が重要ですが、設営場所は直前でも工夫できます。
もし急な雨で少しでも、快適にキャンプを過ごしたい人は設営場所を見直してみて下さい!
浸水のリスクを避けよう
水たまりができやすい低地やくぼみや斜面は基本的に避けるべき。水平で水はけの良い場所を選べば、雨水がテント内に流れ込むのを防げます。
一般的には砂利や芝生のサイトが水はけがよく、逆に土のサイトは水はけが悪いので憶えておきましょう。
また、 洪水の危険性がある河川や水源から十分に遠ざかることも大切。雨量が多いと水位が上昇し、安全でない場所になる可能性が高いです。
風の方向と風除けを考慮しよう
風がどの方向から吹いてくるのかを確認し、テントの入口を風下に向ける。これにより風や雨からテントの内部を守ることができます。
上級テクニックとして樹木や岩、地形の起伏を風除けとして活用し、テントを風から守る方法も。ただし、安全性を確保するために枝や岩などの障害物に注意してください。
風対策については別の記事で詳しくまとめているので合わせて読むのをおすすめします!
地面の状態を確認しよう
テントを設営する場所の地面が平らかつ、岩や尖った物がないことを確認するのも忘れずに。テントの底面が傷つくのを避けることで地面からの浸水を防げます。
また、テントの下にはグラウンドシートを敷くことで、地面からの湿気や冷気をシャットアウトします。
キャンプ場のルールと指示に従おう
公共のキャンプ場を利用する場合、キャンプ場のスタッフの指示やルールに従って適切な場所にテントを設営するのがマナー。指定されたエリア内で設営することが求められます。
さらにキャンプ場や国立公園など、特定の場所ではテントの設営が禁止されている場合も。事前に規制や制限を確認し、違反を避けるように注意しましょう。
- 砂利や芝生などの水はけのよい地形を選ぶ
- 周りの環境を確認して、尖っている岩や飛びそうな枝がないか注意する
- キャンプ場のスタッフやルールに従う
【雨・濡れからギアを守る】
設営時・撤収時の注意点
防水ウェアや雨具を準備する
雨の中での設営・撤収作業を行う前に、防水のウェアや雨具を着用しましょう。防水のブーツやレインジャケット、レインパンツなども役立ちます。
雨予報の場合はこれらのアイテムを忘れないように!
作業時はタープを活用する
前述したように、雨の中でテントを設営・撤収する場合、作業しているスペースの頭上にタープを張り、作業スペースを乾いた状態に保つのがとても重要です。
これにより、雨に濡れずにテントだけでなく他のアイテムも雨から守ることができます。
キャンプ用具の収納の際は
キャンプ用具を収納する際には、収納ボックスや車のラゲッジを汚さないためにも、ビニール袋やドライバッグを用意しましょう。
帰宅後は特に、寝袋や衣類、食器などは乾いた状態で収納するのを忘れずに。(カビや劣化のもとになります。)
【アフターケアも忘れずに】
テントの乾かし方も紹介!
テントをパーツ毎に分解して乾かす
テントを分解して、フライシート、インナーテント、ポール、ペグなどの部品を別々に取り外します。
各部品を均等に乾かすことでそれぞれの劣化を防ぐことができます。
テント本体を振って水分を落とす
テントの部品を振ることで、表面の水分を落とします。ただし、力強く振り過ぎないように注意し、繊細な部分を傷つけないようにしましょう。
テントを日陰で風通しのいい場所に干す
テントを風通しの良い場所に吊るしたり、地面に敷いたりして乾かします。風通しのいい日陰を選び、太陽光が直接当たらないようにすることで、テントの生地の劣化を防ぎます。
テントの内側と外側を丁寧に乾かす
テントの内側と外側の両方を乾かすことが重要。内側の床や壁は、乾いたタオルを使って拭き取ります。
外側は水分を拭き取った後、風通しの良い場所に吊るして完全に乾かします。
特にフライシートやシーム(縫い目)は注意して乾かし、カビの発生を予防しましょう。
【この記事の振り返り】
雨天時におすすめのアイテム6選!
最後にこれまでの雨対策を踏まえて、必要なアイテムをまとめます。
まだ揃っていない場合はキャンプに行く前に準備しましょう!
その1:防水性の高いテント
防水性の高いテントは、雨や湿気からキャンパーやギアを守ってくれます。
防水コーティングやシームテープで処理された生地を使っている場合が多く、前述したように最低1000mm以上の防水機能があるテントを選びましょう。
編集部おすすめテント:
耐水圧1500mlで値段もお手頃!
コールマン(Coleman) ツーリングドーム LX
その2:防水性の高いタープ
タープは、キャンプやアウトドアで雨や日差しを遮る要のアイテム!
雨天時は、テントやキャンプサイトを雨水から守り、快適な空間を維持可能です。
また、タープは調理スペースとしても利用でき、雨天時でも料理や食事を楽しむことができます。
編集部おすすめタープ:
1万円でオールインワン!
DOD(ディーオーディー) いつかのタープ
その3:防水のマウンテンパーカ
防水のウェアは特殊なコーティングやメンブレンを使用した生地から作られており、雨や湿気の浸入を防ぎます。
軽量かつ透湿性が高いモノが多く、アウトドアや日常生活で雨天時に傘要らずで活躍してくれます。
特に設営時や撤収時は体が雨にさらされるため、着用を強くおすすめします!
編集部おすすめ防水ウェア:
シンプルなデザインで街着でも大活躍!
Colombia(コロンビア)ウッドロードジャケット
その4:ドライバック(防水バック)
ドライバックは耐水性のある素材(ポリウレタンコーティングやTPU加工など)で作られており、密閉可能なロールトップやジッパーで開閉することができるバッグのこと。
ドライバックはキャンプ、カヤック、などのアウトドアや雨天時での使用に適しており、収納したアイテムを雨や汚れから保護し、乾燥した状態で持ち運べます。
編集部おすすめドライバック:
電子機器などはまとめてココに収納!
MAMMUT(マムート)Drybag Light 5L
その5:防水スプレー
ウェア、靴、バッグ、テントなどのアイテムに使用できる、防水性を向上させるスプレーです。
防水スプレーは外部からの水分や汚れをはじくだけでなく、アイテムの耐久性を向上させるのにも役立ちます。
使用後に定期的に再塗布することで、効果を持続させることができます。安価で購入できるものも多いので積極的に活用しましょう!
ただし、素材との相性が重要なため使用前に注意書きをよく読むのをお忘れなく!
その6:シームシーラー
シームシーラーは、テントや防水衣類などの縫い目(シーム)に塗布される液体製品で、水や湿気の浸入を防ぐ役割を果たします。
特に縫い目の穴や隙間から水分が侵入するのを防ぎ、アイテム全体の防水性能を向上させます。
防水性の高いアイテムでも縫い目は弱点になりやすいので可能な限り使用しましょう。
雨にも負ケズ自然を取り込もう
雨対策は面倒かもしれませんが、雨の多い日本では避けづらいことも事実。
都市での便利で快適な暮らしから抜け出して、自然に戻ることで見えてくるものもきっとあります。それは人それぞれなので是非探してみて下さい!
ただし、安全には充分に注意してキャンプを満喫するのが一番大切です。
Mokka Magazineでは他にも役立つアウトドア/ライフスタイルの記事を更新しているので、ぜひチェックをお忘れなく!